【面接で見られるポイント】若手コンサルタントに必要な能力・素養

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コンサル転職
  • コンサルとしての能力や素養があるのか心配
  • ケース面接では何が評価されているのか知りたい

本記事では、コンサル転職を考えている方のこのような疑問に答えていきたいと思います。
これまでのコンサル経験に基づいて具体的に解説しますので、転職の参考になれば幸いです。

面接官は何を考えているのか

まず、私が転職活動をしていた時に最終面接でのパートナーから受けたフィードバックを紹介します。

パートナー
パートナー

面接を通じて、クライアントと対面している姿が想像できた


このフィードバックからわかるように、面接官は候補者がプロジェクトで働く姿を想像しながらを評価しています。

コンサルファームの面接官は人事ではなく、現場で活躍しているコンサルタントです。
面接官は最低でもマネージャークラスが担当し、選考が進むにつれシニアマネージャー、パートナーとベテランのコンサルタントが担当することになります。
彼らは今までに何度も、若手コンサルを下につけてプロジェクトをデリバリーしてきています。

彼らが面接で何を判断しているかを一言で表すと、候補者がプロジェクトで使い物になるかどうかです。
これまでのプロジェクト経験をベースに、候補者と一緒にプロジェクトで働く姿を想像して、実際にプロジェクトで問題なく動けるかどうかを判断しています。
そのために、実際のプロジェクト環境に近いケース面接という形で模擬テストを行っています。

コンサルのプロジェクト経験がない候補者にとって、「面接官が何を考えてプロジェクトで機能するかを判断するか」ということを考えることがとても大切です。
面接官の立場に立って考えるためには、プロジェクトがどのように進むのかを理解し、自分の下につけるコンサルタントがどういった人物であって欲しいかを捉えることが重要になります。

では具体的にどのような能力や素養が面接で見られているのかについて、プロジェクトにおける以下の2つの場面に分けて解説していきます。

  • クライアントとのコミュニケーション(クライアントフェーシング)
  • SVとのコミュニケーション

クライアントフェーシングに必要な能力・素養

主にクライアントとやり取りをする場面は、ミーティングです。


ミーティングではこれまでの検討状況を説明し、クライアントからの質問や要望を取り込んで次の作業に落とし込むことが求められます。


ここで必要となる能力は一言で表すとコミュニケーション能力になるのですが、かみ砕いて説明します。

①相手にストレスを与えずに説明する能力

ミーティングは基本的に報告の場なので、コンサルタントがプレゼンテーションする時間が多くなります。

説明する時間が長い分、ダラダラと冗長に話され、何を言いたいのかよくわからないような説明だと聞き手はストレスが溜まります

まず結論から端的に答え、論理的でわかりやすく説明する能力がないと、上司は安心してクライアントの前に出すことはできません

②思考の瞬発力

クライアントとのミーティングでは、思考の瞬発力も求められます。

ミーティングではクライアントからいろんな角度で質問が飛んでくるので、瞬時にかつ的確に答える必要があります。

時に事前に想定していないような突拍子もない質問に答えなければならない場面があります。
そんな時に正直に、「すみません、その点は考えていませんでしたので持ち帰ります。」のような回答をすれば、クライアントからの信用を失いかねません。

今揃っている情報をつなぎ合わせて、クライアントが納得するような答えを瞬時に考える必要があります。

もちろんミーティングの場ではシニアなメンバーがフォローしてくれますが、自力で解決できるコンサルの方が当然安心感を感じます。

SVとのコミュニケーションに必要な能力・素養

日常的なタスク遂行はSVとコミュニケーションを取りながら進めていきます。

 SVからタスクを受け取る➡タスクの作業を行う➡SVによる成果物のレビュー

この一連の流れの中で必要とされる能力を説明します。

①論理的な思考力(ロジカルシンキング)

SVから受け取ったタスクは、単純な作業系のものを除けば、すぐに手を動かせるような状態ではありません。

SVにもある程度作業のイメージが沸いていますが、「〇〇について考えてみて」というようなざっくりとした抽象的な状態でタスクを振られることがほとんどです。

ここでまず行うことは論点の整理です。
クライアントの要望と現状を照らし合わせて、要望を実現するために何を検討していくべきなのかという論点を洗い出して整理する必要があります。
そして、整理した論点を解消するために必要な活動を順序立てて考察する必要があります。

こういった能力はもちろん訓練で磨くことができますが、プロジェクトデリバリーに耐えうる程度のベースが求められます。

②間違いを素直に受け入れる姿勢

タスクを進めた後は、成果物をレビューしてもらうためコミュニケーションが発生します。

成果物の品質が低ければ、多くの指摘を受けることになります。

部下に指摘やアドバイスをしても、自分の価値観や過去の考えに固執する柔軟性のない部下だったら一緒に働きたいと思うでしょうか?

もちろん自身の考えを説明することは大切な姿勢ですが、素直さをもって柔軟に指摘を受け入れる姿勢がなればコンサルとしては不適当だとみなされます。

③向上心

コンサルはプロジェクトが変わるごとに新たな業界・テーマの知識をインプットする必要がありますので、向上心を持って学習する姿勢が求められます。

上司から指摘された課題を受け入れ、着実に成長していける向上心があるかどうかも大切なポイントです。

クライアントの経営課題を解決するためには知識やスキルを常に磨き続けることが求められるため、新たな課題に直面しても怯まずに挑戦を続け、キャッチアップしていく向上心があるかどうかはしっかりと面接で示す必要があります。


最後に

参考になる部分はありましたでしょうか?

本記事では、面接官の立場に立って考えることが大切で、プロジェクトがどのように進むのかを理解し、自分の下につけるコンサルタントがどういった人物であってほしいかを捉えることが重要だと述べました。

プロジェクトがどのように進むのか、プロジェクトでどういった作業が求められるのかについては、以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。

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