【転職前に知ってほしい】事業会社と異なるコンサルの働き方

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コンサル転職

コンサルファームでは事業会社と異なる働き方が求められます。

私自身、事業会社からコンサルに転職した際に働き方の違いを強く感じました。

働き方の違いにより苦労しているコンサルタントを多く見てきましたし、私もそのうちの一人でした。

本記事では、コンサルの働き方が事業会社とどのように異なるのかについて紹介したいと思います。

なお、ここでいう「事業会社」とは「自社が主体となって事業を運営する会社」のことで、コンサルティングファームのように「自社が主導する事業は行っておらず、クライアント企業の経営課題に関して提言を行うことで利益を生み出している」企業は含んでいません。

コンサルと事業会社の働き方に違いが生まれる背景

コンサルファームと事業会社の働き方が異なるのはなぜでしょうか?

コンサルでは、期間が短いプロジェクト単位で仕事をする点が、大きく影響を与えていると考えています。

事業会社の場合、数年程度特定の部署に所属して、その部署に関連する業務を継続的に行うことが多いと思います。

一方コンサルの場合はプロジェクト単位で業務を行います。その期間は数か月から1年程度のものが多く、短いものだと1ヶ月程度で終了するものもあります。

そのため、コンサルと事業会社の間には「時間感覚」や「環境変化が発生する頻度」の差が生じて、結果的に働き方の差異が生まれているのだと考えます。

コンサルで求められる働き方の特徴

このような背景により、コンサルファームは事業会社と異なる以下の特徴を持った働き方が求められています。

①自分自身でキャリアを作る
②求められる成果の質とスピードが高い
③短期間で新しい環境に適応する

これらの特徴が、事業会社出身者が苦労する原因になっていると感じています。

それぞれの働き方について具体的に説明します。

①自分自身でキャリアを作る

事業会社におけるキャリアは基本的に会社によって決められますが、コンサルではどのようなキャリアを歩みたいかを自分自身で考え、行動することが求められます。

コンサルファームでは、現在アサインされているプロジェクトが終了すると次のプロジェクトを探す必要があります。

アベイラブルリスト(プロジェクトにアサインされていない者の一覧)に載っているとプロジェクト側からコンタクトが来ることがありますが、自分が希望するプロジェクトに入るためにはプロジェクト側に自分からインタビューを申し入れて、アサインの合意を取り付ける必要があります。

このように、コンサルはプロジェクトを移る際に毎回転職のような活動をするため、自分自身が何をしたいのかを常に考えておく必要がありますし、自ら行動して希望するプロジェクトへのアサインをつかみ取る必要があります。

プロジェクト単位で働くコンサルならではの働き方だと思います。

事業会社出身者は戦略的にキャリアを作っていく働き方に慣れていないので、良いプロジェクト選びができずにミスマッチを起こしてモチベーションが低下したり、思うようなパフォーマンスが出せずに苦しむケースがあるように思います。

②求められる成果の質とスピードが高い

コンサルに転職すると、仕事のスピード感が早く、求められる成果の質が高いと感じます。

これはプロジェクトの契約期間が限られているため、常に短時間で成果を出すための働き方が求められるからです。

成果の質とスピードを意識した働き方に関して、以下のような特徴があります。

質とスピードに関するコンサル特有の働き方
  • 結論から述べ、冗長にならないよう話す
  • 会議では発言が求められる(無言だと会議に出ていた価値がないとみなされる)
  • 上司とのコミュニケーションは頻繁に取って、認識のズレをなくす
  • お金で時間・情報を買う(レポートやヒアリングに数十万円かける)など

上記のような点が認識できておらず、上司の期待値とズレがある働き方をしている人が本当に多く、結果的に上司から指導されたり、評価を下げられて苦しむことになります。

事業会社出身者はコンサルの基本的な仕事の進め方を習得するため、コンサルの思考法やマインドセットなどの学習をしておくことをおすすめします。

学習しておくべき点については以下の記事が参考になると思います。

③短期間で新しい環境に適応する

プロジェクトが変わる度に、これまでとはガラッと変わる環境で仕事をすることになります。

新しい環境に短期間でキャッチアップしてプロジェクトで成果を出すことが求められます。

プロジェクトが変わるとどういった点をキャッチアップしていく必要があるのかまとめます。

キャッチアップが必要なポイント
  • クライアントの業界・事業の知識
  • プロジェクトテーマに関する知識
  • 新しいメンバーとのコミュニケーションの取り方(クライアント、上司、同僚)
  • プロジェクトの情報(これまでの経緯、スコープ、スケジュール、タスク)
  • 勤務環境(繁忙期のタイミング出社場所、出社時間、社内ルール)など


イメージとしては、事業会社で部署異動があるのと同じくらい環境が変わります。

事業会社出身者は、短期間で新しい環境に適応するための「キャッチアップ力」を鍛えることが重要です。

最後に

コンサルの働き方についてもっと詳しく知りたい場合、コンサル経験者から生の情報を得ることをおすすめします。

具体的な方法として、コンサル出身者の書籍と転職エージェントサービスについて紹介します。

コンサルの働き方がわかる書籍

コンサル出身者の多い転職エージェント

私は転職時にいくつかの転職エージェントサービスを使って情報収集を行っていました。

選考に進まなくても全く問題はないので、情報収集の目的で気軽に利用することが可能です。

コンサル出身者が多く、コンサル転職に特化したエージェントをいくつか紹介します。

アクシスコンサルティング
株式会社
株式会社ムービン・
ストラテジック・キャリア
株式会社MyVision
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